2026.04.24

シングルセル遺伝子発現データ解析を自律的に行うAIエージェント開発

この度、発現行列の品質管理 ~ 細胞タイプ推定、2群間発現比較解析に至るシングルセル遺伝子発現データ解析作業を自律的に行うAIエージェント(v 1.0)を開発し、当社受託サービスに導入致しました。解析条件や解析結果の最終確認は、従来通り、経験豊富な当社専門技術者が実施します。これにより解析精度はそのままで、作業コストを抑え、よりお求めやすい価格でのご提供が可能となりました。


AI agent_single cell analysis

近年、シングルセルRNA-seq法やシングルセル遺伝子発現Flex法*1といったシングルセル遺伝子発現解析法は、1細胞当たりの実験コストの低下や実験の自動化により、医学生物学研究分野で広く普及しています。以前に比べて細胞毎の発現データを手軽に計測できるようになった結果、発現データのデータ量が爆発的に増加しています。それに伴い、計測されたデータを正しく解釈し、研究成果に繋げるデータ解析の重要性が益々高まっています。

論文化を目的とした解析では、研究目的やサンプルに合わせた解析手法や条件の最適化が必須になります。最適化を行った上で得られた解析結果をもとに、医学的・生物学的な解釈を行うことが極めて重要です。現在、様々な解析ツールの登場により、一見すると簡便に解析作業を実施できるようになりましたが、適切な解析作業や結果の解釈に行き詰まるケースが後を絶ちません。また、研究目的やサンプルを問わず、同一手法・同一条件で実施する定型的な受託解析サービスの広がりも懸念されています。そんな中、当社はシングルセル解析の黎明期より、研究目的やサンプルに合わせた受託解析サービス(共同研究型受託解析サービス)の提供を続けて参りました。しかしながら、個々の研究目的やサンプルに合わせた解析条件等の検討には、膨大な作業コストが長年の課題でした。

そこでこの度、発現行列の品質管理 ~ 細胞タイプ推定を含む2群間発現比較解析までの各工程の作業を自律的に行うAIエージェント(v 1.0)を開発し、当社受託サービスに導入しました。各工程の解析条件の検討や作業の実行を自律的に行うため、工程の効率化(作業コストの低減)に大きく寄与します。一方、最終的な解析条件や結果の確認は、従来通り、弊社専門技術者(人)が実施します。これにより解析精度はそのままで、よりお求めやすい価格でのご提供が可能となりました。

今後は2つの方向性で開発を進めます。ひとつは今回開発したシングルセル解析用AIエージェントの高次解析や結果解釈への適用です。もう一つが、空間オミクス解析やマルチオミクス解析用のAIエージェントへの展開です。

今後とも医学生物学研究をご支援するため、当社独自の受託サービスのご提供を続けて参ります。


AIエージェントによるシングルセルRNA-seq解析はこちら >
AIエージェントによるシングルセル遺伝子発現Flex解析はこちら >



*1 10X Genomics社の登録商標または商品名です。